おふくろの味に欠かせない「お味噌」のはなし

● お味噌汁にはどんなお味噌を使っていますか?

食の欧米化が浸透しつつある昨今ですので、パンや麺類を食べるため、お味噌汁のない食事が多くなっている家庭も多いことと思います。


ですが、豆と塩を使い発酵の力を借りてつくる「お味噌」は、古くから日本人の食生活を支えてきた代表的な調味料でもあります。


栄養素的にも、優れた調味料であるお味噌を使った代表的なメニュー「お味噌汁」ですので、できれば、1日に1回は、食していただきたいものです。


→ お味噌の栄養素についてはこちら

●「ひしお」味噌をご存じですか?

▲ひしお味噌のもと
▲ひしお味噌のもと

お味噌はもともと、ひしお(醤)を使った調味料でした。

 

ひしお自体は、中国から来た調味料と言われています。

 

本来はお醤油をつくる「もと」ですが、醤油にならなかったことから未醤(みしょう)という名前で呼ばれ、それが味噌の由来なのではないかとも言われています。

 

きゅうりにお味噌をつけて食べる、夏の居酒屋定番メニュー「もろきゅう」は、ひしおから作ることができますが、これを実際に作ってみると、確かにその原理がわかる気がします。

 

→ ひしお味噌を作ってみたい人はこちら

▲ひしお味噌の作り始め
▲ひしお味噌の作り始め

中国から伝わり、日本で進化し浸透したお味噌ですが、使う材料や地域によりお味噌の色や味などが異なることはご存じのとおり。


九州などの暖かい地域では、麦から作る麦味噌を、中京地方では豆から作る豆味噌を、それ以外の地域ではお米と大豆からできる米味噌を作っています。


地域によって良く食べるお味噌は異なりますが、より効果的にお味噌を食べる場合は、季節によって、合わせみその割合を変えてみるのが良いようです。


暑い時期には麦みその割合を増やす、寒い時期には豆味噌や米味噌の割合を増やす、といった調整です。

▲仕上がってきたひしお味噌
▲仕上がってきたひしお味噌

このことは、地方活性化が盛んな昨今、その中でよく聞く「地産地消」というものがありますが、マクロビでは「身土不二」(しんどふじ)という言葉でかなり昔から提唱しています。


地産地消と身土不二は、似ていますが、実際には異なる思想のようです。


その土地でその季節にとれる作物を食べることを推奨しているのが身土不二です。詳しくはこちらのページに掲載されています。


このことは、サトウキビやコーヒー豆が取れない地域で、砂糖入りのお菓子を食べながらコーヒーを飲むという行為がその土地で生活する人の身体に、優しくないのだということも物語っています。


という私は、そうとは知らずに、そういう行為が大好きだったので、身体の調子を悪くしたようです。甘い物が大好きな女性のみなさん、お気を付けを。