「学生時代、中耳炎で大変だった」「めまいがなおらない」
そんなお声を聞きまして。私なりに調べてみました。
そもそも「耳」は、冬の臓器でもある「腎臓」をあらわす部位。耳にあらわわれる様々な症状が、腎臓や膀胱の状態をあらわすと言われています。
耳の外側の部分が、赤みをおびていたり、紫色や
暗い色に変色している場合は、腎臓の弱りをあらわしているとも。耳の周りに湿疹ができやすい場合も、同様。
その他に、耳は3層に分かれていて、それぞれ、循環器系、神経系、消化器系のSOSを出しているとも。耳の中に長い毛が生えてくるのも、それらの弱りのあらわれなのだそうで。
耳の位置は、目と鼻の間あたりが定位置で、それより上に配置されている場合は、母体で成長している時期に、母親が陽性寄りの食物を多く摂取していた可能性が高く。やや気の強い傾向にあるとも。さて、当たっておりますでしょうか?
激しい痛みと熱を伴う中耳炎は、
学生時代にひどかったという話を耳にすることも度々あります。マクロビオティックな望診という観点から診ると、激しい痛みと熱を伴う中耳炎は、陽性寄りの症状。
右耳は、動物性などの高タンパク質の過剰により、左耳は、動物性・植物性を問わず、脂肪の過剰により、リンパ液が濁ることで発症するとも。
両者、過剰摂取のため、その摂取を控えるとともに、それらをデトックスしてくれる食材を積極的にメニューに取り入れることをオススメいます。
主に動物性のタンパク質や脂肪の排出は、「大根」を。「大根おろし」にすることで、その効能を体内に取り込みやすくなります。
マクロビオティックなお手当として、よく出てくる「第一大根湯(だいいちだいこんとう)」も、この大根の効能を利用したもの。
実はそういう私も、時々「耳鳴り」に。
「望診」や「食養」を知る前は、精神的にストレスを抱えると、耳鳴りになると思っていましたが、どうやら、ストレスによる偏った食事で、その症状を悪化させていたようです。現在は、症状が出てきたら、第一大根湯を。それすら作る余裕がない忙しい日は、「大根おろし」を朝食に加えるなどの工夫をしています。
実際に試してみて感じたのは、スーパーに一般的に売られている、水分が多くて形が綺麗に揃っている大根より、無農薬や有機でつくられた、小さくて形が揃っていないけれども、ずっしり重くて少し辛味が強く、生命力も強そうな大根の方が、その効き目が強いという点。
あくまでも感覚的で全体的な見解ですので、科学や西洋医学のように数値をはかって分析し、論理的にはっきりこうだというものではありませんが、食養を自分の身体で試してみると、自分自身が「食べたものでつくられている」ということを、実感できるようになります。
耳鳴りは陽性の症状で、鼓膜の細胞が硬くなることから
めまいは、2種類あって、ぐるぐる目が回るのは、陽性寄りの症状で、動物性食品の過剰。ふらふらふらつくのは、陰性寄りの症状で、水分や甘いもの、果物などの過剰摂取により、貧血気味の場合もこれに該当するよう。
耳鳴りや前者のめまいは、中耳炎と同様に、大根を。後者のめまいは、梅干しと番茶と醤油を混ぜた、梅醤番茶(うめしょうばんちゃ)や、葛湯など、造血作用のある陽性寄りの食材やメニューがオススメ。
ちなみに、食養に使う「梅干し」や「醤油」は、昔ながらの作り方でつくられた、余計な添加物が入っていないものを選びましょう。毎日使う調味料やご飯のお供のお漬物こそ、少し高くても、身体が喜ぶものを、選んで購入する、または材料を選んで自分でつくることをオススメします。
写真は、先日、神社巡りの際に、初めて食べた「深川めし」。2種類の味噌をブレンドした味は、味噌好きにはたまらない、深みのある味に。
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