悪玉コレステロールは悪じゃない!脂質異常&脂肪肝の新常識

「脂質異常と言われました」との話を聞きまして

そう言えば、

過去にも同様のお話を

伺った事があったなと思い出し。

 

年末の大掃除とともに、

整理した書類の中に、

2019年から2020年の

私の健康診断結果が。

 

何気なく見たその結果の中に、

気になるコレステロールの数値が・・・

 

「脂質異常症の基準値ほど

いい加減なものはありません」

 

医師が書いている書籍の中のこの一文に、

少し驚きまして。

 

そう言われてみれば、

一般的な数値と比べて「高血圧」と言われたとしても、

本人の血圧がいつも高ければ、

本人にとってそれが普通だったりしますので、

この数値もそうなのかしら?とも。

 

ということで、

脂質について私なりではありますが、

少し調べてみることに。

 

「必ずこうだ」というものではありませんが、

ご自身やご家族の美容と健康管理の

お役に立てていただけますと幸いです。

 

エラが進化した臓器とは?

現代人に増え続けるアレルギー No017

~ リンパ球をつくる免疫の中心的な臓器 ~

脂質の代謝はどこでどのように?

まず、

脂質の代謝は

どこでどのように行われているのでしょう?

 

食べ物として口から入ってきた食物は、

胃で消化された後、

小腸で栄養吸収されます。

 

脂質は、

まずこの小腸で吸収され

「カイロミクロン(運搬役)」として

肝臓へ送られます

 

肝臓に運ばれた脂質は

胆汁酸となり、

小腸の最初の部分でもある十二指腸から分泌され、

脂肪の分解を促し、

便として排泄されます。

 

脂肪を摂り過ぎていませんか?

こめかみの青筋

 

こめかみの部位は、

脾臓・膵臓・肝臓・胆嚢の機能に

対応している

 

そしてその殆どが、

大腸へ繋がる回腸のあたりで吸収されて肝臓に戻り、

再び胆汁酸として再利用されています。

 

肝臓では、

中性脂肪に変えられ、

皮下脂肪・内臓脂肪として、

体内に蓄えられます。

 

これら脂質の蓄積は、

人間の進化の過程で手に入れることができた、

とても貴重な「身を守るためのエネルギー源」でも。

 

健康診断で目にする

「LDL(悪玉と言われているコレステロール)」と、

「HDL(善玉と言われているコレステロール)」は、

コレステロールの種類ではなく

 

肝臓から細胞へ、体のすみずみへ運ばれるコレステロールがLDL

細胞から肝臓へ、回収して運ばれる不要なコレステロールがHDL

どちらが善玉悪玉ということはなく

 

脂質が減少すると、

血管や組織がもろくなり免疫への指令も衰えます。

脂質が増えすぎると、

動脈にプラークが蓄積され動脈硬化の原因に。

 

脂質が増えすぎるというのは、

単純に脂質の摂取量が多いということではなく、

実は「血流障害」に因るとも。

 

血流障害により、

長い時間、LDLが、血液中を巡回することで、

プラークが蓄積されるという流れに。

例え食事から摂取される脂質が多かったとしても、

食べ物から吸収される脂質は全体の1/3。

脂質のほとんどは体内で作られたもの。

 

ですから、その人自体が健康であれば、

脂質を多く摂取しすぎたとしても、

体内で作る量を調整することができ、

血液中の脂質の量を一定に保てるものでも。

 

それが保てず、

健康診断で脂質異常と出てしまうのは、

その数値の整合性はおいておいたとしても、

身を守るための脂質の蓄積(人間の危機回避のための脂質の蓄積)

というループに陥っている証拠でも。

 

例えば、

・毎日アルコールを飲まなければやっていられない程のストレスをかかえている

・超肥満で身体を維持すること自体にストレスをかかえている

といった、

「過酷で忙しい」生活を送っている人が、

いつでも脂質を燃焼できるように

身体がわざと溜め込んでいる脂質ということに。

 

脂質の摂取を控えるということよりも先に、

ストレスの原因を取り除くことと、

交感神経過敏な現状を変え

副交感神経とのバランスを考えた生活に

切り替えることが先に。

食養の世界では

食養の世界では、

不健康な人には特に

「油」を極力使わずに調理する事

オススメしています。

 

脂質自体、

体に不可欠なものでもありますので、

全く摂取しないということではなく。

 

そもそも食材の中にも脂質は存在するため、

油をあらためて使う必要があまりないという考え方でも。

 

例えば玄米では、

茶碗1杯150gとすると、

玄米4.5g

白米1.35g

成人に1日に必要なカロリーが、2,000kcalとした場合、

必要な脂質量は55g。

 

ご飯1杯を3食摂ると、

1日に必要な脂質量に対して、

白米では7%にとどまるところ、

玄米ではその3倍の25%に。

 

さてでは、

どんな油を摂る事がより身体に嬉しいのか?

という点を見てみましょう。

 

油の話は少し前に流行ったので、

本やセミナーなどで語られている昨今でも。

 

オメガ3系が身体に良いらしい

という情報は、

少し詳しい人であればご存じかと

 

オメガ●という油の見方で気を付けたいのが、

オメガ3とオメガ6など、

1つの食材に、

複数のオメガが含まれているという点。

 

オメガ3に関しては、

含まれていない食材が多いため、

選ぶ必要がありますが、

日本人が古くから使ってきた

そしてマクロビオティックの料理や食養に使われている

菜種油や胡麻油にも含まれているものでも。

 

ただ、その割合が

亜麻仁油やえごま油、

青魚に多いということ。

 

オメガという観点から

脂質を見ると

オメガ3:オメガ6を

1:2~4程度が好ましいようで

加工食品に多く含まれるオメガ9に関しては

人間の体内で作り出せる脂質ですので

敢えて摂取する必要がないとも

 

あくまでも私個人のいち意見ですが、

良薬口に苦しという言葉があるように

亜麻仁油やえごま油は、

オメガ3が豊富だと言われても、

そのものを口に含めた際に、

美味しい!と思える油でもなく

いくら身体に嬉しいとはいえ

無理やり毎日、

スプーン1杯を口にするという習慣は

それこそ油の選択に依存しすぎているような気がして、

少し違うのかな?という感覚に。

 

もちろん、

脂質異常などにより体調不良に陥っている場合は別として、

そこまでに至っていない場合は、

菜種油や胡麻油やオリーブオイルなどの特徴を知りつつ、

それらを上手に取り入れてお料理するのが

ベストな摂取方法ではないのかな?と思う昨今でも。

 

参考までにオメガの含有量などは、

以下のサイトに詳しい情報が掲載されているようです。

https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/shishitsu-shibousan.html

 

ちなみに、マクロビオティックなお料理では、

菜種油とごま油を半々、

混ぜて使います

 

時と場合によっては

外食や加工食品に頼るタイミングもありますが

なるべく自炊にて

良質な油を選択、

使う量を吟味しながら

上手にお付き合いすることをおオススメします。

  • 癖の少ない菜種油はお菓子作りにも最適
  • 香りで食欲増進をはかりたい時には胡麻油を
  • 洋風な料理やサラダには、オリーブオイルを

 

といった具合に

 

ウォーキングなどの有酸素運動で軽く汗を流すこと

食物繊維の多いゴボウなども

脂肪の燃焼を手伝ってくれる食材については、

こちらのblog記事もご参考ください

メモ: * は入力必須項目です

<参考書籍>