今日は、新月でもありますし、新しいことはやらずに、自分の内面を振り返ることといたします。
ということで、陰陽の定理3つめを考えてみます。
陽は求心、圧縮性を持ち、
陰は遠心、拡散性を持つ
陽は音、重さ、熱、光という現象を生み、陰は、静けさ、軽さ、寒冷、暗さを生む。
▲マクロビオティックの陰陽がわかる本 より抜粋
例えば夏に旬の「きゅうり」。
マクロビオティックでは、夏に旬になるお野菜で特に上へ上へと成長するような陰性のものは、好んで食べません。
きゅうりもメニューにあまり出てこないお野菜の1つ。
理由は、体の熱を冷ますことと、陰性が強いことで、食べる際の体の状態によりますが陰陽のバランス的なこと、摂取したことにより陽性の強いものを摂取したくなるため、だと思われます。
でもこのきゅうりも調理の仕方によっては、中庸寄りに傾けることができます。
例えば、昔祖母がよく作ってくれたシワシワきゅうりのお漬物。
きゅうりと塩を敷き詰めた坪の上に中蓋をして、その上に重い漬物石をドスンと。何ヶ月かその状態をキープ。やわらかかったきゅうりもこれによりギュッと圧縮されてシワシワになり、食べると生の頃はパリパリだった食感からボリボリへ変わっています。
そもそも塩(ナトリウム)は陽性、野菜に含まれるカリウムは陰性です。
きゅうりに塩を入れた時点で、陰性のきゅうり自体に陽性をプラス。
漬物石で上から圧力をかけることで、更に陽性をプラス。
長時間漬けこむという調理も陽性をプラスしています。
見た目も、生の時より漬物にしたきゅうりは、ぎゅっと縮まっていますよね?
きゅうりを生のままパリパリ食べることと、きゅうりのシワシワ漬けをボリボリ食べることは、同じきゅうりでも陰陽で見ると、かなり異なる性質の物を食べていると言えるのです。
そう考えると、祖母の時代、知らず知らずに陰陽のバランスの良い食生活を送っていたのではないかと思う昨今でもあります。
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