陰陽の定理5
万物、万象はあらゆる比に陰陽を荷帯せる微粒子があらゆる度合と次元において結合せるモノなり。
形あるものすべては、微粒子の組み合わせでできていて、それぞれの比率で陰陽の性質を帯びているという意味。
マクロビオティックな生活をする場合に、いつもついて回るのが、この陰陽の定理。
微粒子というと、以前、亡くなった人は微粒子になるという話を書いたことがあります。この定理からすると、最後は微粒子になり、また別の命として再結成されるのかもしれませんね。
それぞれ陰陽の性質は、それぞれて比率があり、まったくの中庸というものはないとも言われています。
ところで、マクロビオティック創始者の桜沢先生は、もともと体が弱く、それをなんとかしたいという気持ちもありマクロビオティックにたどり着いたと聞いています。
彼自身は残念ながら、ものすごく長生きだったか?というとそうではなかったようですが、病弱だった若い頃から、桜沢先生のところで修行を積んだ愛子先生は90歳を過ぎてもなお、試作会で評価をくださったり、時には講師として教壇に立つことも。
そんな愛子先生が教えてくださった事の中で、
桜沢先生によく、
「その辺に生えている野草にも、陰陽がある。常にそれを意識して物を見なさい。」
と言われていたそうです。
昨今、「雑草ソムリエ」や「野草を食べる」はたまた「雑草を育てて販売する」といったことが話題になっていますが、
わざわざ育てることをしなくても自然に生えてくる雑草や野草も、うまく活用すれば、人の生きる糧にもなるという柔軟な思考があってこその話ではないかと。
私はまだ食したことはありませんが、愛子先生の話の中に頻繁に出てくる「たんぽぽ」も、実はそんな野草の1つではないかと。
最後の余談ですが、何事も「もうだめだ」と感じるのは、その物事を1つの面からしか見ていない可能性があり、それらを割って砕いて微粒子として見ることができれば、他の組み合わせに変えることで乗り越えられることもあるのではないか、そう感じる昨今でもあります。
コメントをお書きください