現代人は冷えている
女性同士で会話をしていると、この季節、良く聞くのが「私、冷え性なの」といったもの。昨今、そんな方が男女問わず増えているのではないか?と。
そんな私も、数年前までは、手足などの末端が冷えて就寝時にモコモコ靴下が手放せなかった1人です。私のように末端が冷えるのではなく、体の中心部でもあるお腹自体が冷えるというのも冷え性のひとつ。
冷え性が増えた原因は、様々だと思いますが、体をさほど動かさなくても生活できる環境による運動不足や、文明により自分自身の体温調整の必要がなくなったことや、その代わりに増えたストレスによるものかと。
冷えるものを食べていませんか?
そして、マクロビオティックな陰陽で見ると、ストレスなどの負荷がかかることで陽性寄りになった精神を緩めるために、無意識に欲してしまう、極陰な食べ物が冷えを促進している可能性も。
例えば、
- ビールやワイン、日本酒などのお酒
- 砂糖やミルク入りの珈琲
- チョコレートやクッキー、ケーキなどの甘いおやつ
冷えを改善するための温活とは?
ではこの冷えをどうやって改善していくか?いわゆる「温活」はどうすれば良いのか?という点ですが、
★ 外からの温活は、
血めぐりの多い場所(太ももや腰のまわり)を中心に湯たんぽなどで温める。
★ 内からの温活は、
体を温める食事をとることと、よく噛むこと。咀嚼することで、ヒスタミンが出て満腹中枢を活性化し食欲を調整、内臓脂肪の燃焼を促し、アドレナリンを下げリラックスします。噛むことが、体内の熱を上げてストレス状態を回避する効果があるということに。
そして、一番は適度な運動をすること。これがなかなか続きませんけれど、マクロビオティックのスクールで良く言われていたのが、運動しようとしなくても運動できるもの=「お掃除」。家の床を雑巾がけするだけでも、適度な運動になるという考え方。家の中も綺麗になるし、運動もできるし、一石二鳥ですね(笑)
(参考資料:「冷え」を解決する!
講演:「冷え」から始まる がん・うつ・不妊 ~川嶋朗先生~)
玄米をしっかり噛もう!
クリスマスなので?甘いお菓子風なマクロビメニューを久々に。
● 左:玄米御飯でつくる玄米ロール
● 右:砂糖不使用のおまんじゅう
お菓子と言えど、砂糖や乳製品は使わずに、しっかり玄米を食べるメニューに(結果的に、去年のクリスマスとほぼ同じですけど、レシピを見なくても作れるようになったのは進歩かな?)。
炊き立ての玄米御飯をすり鉢などでつくのですが、その際に、梅酢、塩、メープルシロップを混ぜます。今回は麦芽糖を使ってみました。甘味は米飴でもOKかと。御飯に甘味?と思う方も多いと思いますが、お団子にきな粉や餡子やみたらしが合うように、ついた玄米御飯には、合います。中の具材は、蒸し栗や甘栗、あんずやプルーンなどお好みで。今回は干し柿と干し葡萄と干し芋を。外側は、海苔の代わりに細かくあらじみんにしたナッツを。ナッツや中の乾燥フルーツの程よい固さにより、よく噛んで食べる甘いおやつに変身します。
おまんじゅうは、蒸かした薩摩芋と地粉(国産小麦粉)を混ぜた生地に、デーツで甘味を加えて、最後に干し葡萄を混ぜた優しい甘味の餡子をくるみ、蒸したもの。
冷え性の方は「お味噌」を使ったメニューをぜひ
冷え性をうたっておきながら、あまりお勧めできない甘味メニューを出してしまいましたが、冷え性の方は、体の中から温めてくれる陽性寄りのメニューがお勧めです。クリスマスだからといって、甘い物ばかり食べずに、寒いこの時期は、
- お味噌を使った玄米おじや
- お味噌やお醤油の玄米焼きおにぎり
- しっかり煮込んだお煮つけ
- ほうとうやひっつみといった伝統の煮込み料理
など、陽性寄りの調味料と、よく咀嚼するための「玄米」を使ったメニューを取り入れてみてください。
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